建具技術は愛知から

建具というと、一般にはふすま、障子、ガラス戸、ドア、間仕切戸など、建物の一部となっているものを指しています。 しかし、建具職はもともと指物(さしもの)師とも呼ばれていました。指物とは、板を組み合わせて作ったもので、建築関係から椅子や戸棚といった家具関係など、木製の様々な製品を指しています。

指物関係の技術は、江戸時代に愛知の職人によって全国に伝えられたともいわれています。 そんな関係からか、今も愛知県建具協同組合には約200社が加入し、全国的に見ても多くの組合員数を誇っています。 おそらく、かつての指物師の中から木製品の職種が分離していったのではないかとも思われます。 かつては指物師が仏壇も作っていたこともあったようです。

現場に合わせた精密な仕上げ

木製品の製造ということで、建具の仕事はかなり広範囲にわたります。作ろうと思えば、家具づくりから内装やリフォーム関連まで行えないことはありません。既成品の戸棚やテーブルなどは家具屋さんが専門に作っています。ところが、建具の仕事の基本は現場に合わせて精密に作ることにあります。

現在は、ふすまやドアなどの建具にもユニット式のものが出回っているようですが、施主さんの好みに合った建具となると、やはりオリジナルなものが求められます。こうしたものは現場によって微妙に寸法が違ってきます。 繊細で精密な技術が求められるものに「組子(くみこ)」があります。こうしたものは、建具職の技能、技術がなければ作ることはできません。

建具の種類

簾 戸

障 子

格子戸

舞良戸

ガラス戸

門 戸

玄関戸

雨 戸

建具の制作工程